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和歌山県  雨の多い紀伊半島は世界遺産の宝庫、近年まで半島の端の方は未開発なままであった。



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三重県から和歌山県に至る熊野川の県境境部分にて撮影

9市21町村(2010年6月現在)の和歌山県。ここは大阪の隣でもあるし紀伊半島の南に位置する本州最南端の県でもある。
都市部は大阪に面した北側と西側の海に面した位置に集中しており、内陸に至っては殆どが山間部なので当然のように人口は少ない。
とはいっても南部の山間部は「紀伊山地の霊場と参詣道」と呼ばれ、一帯が世界遺産に認定されている。
それなのに観光客の訪問場所ランキングでは県内1位が和歌山市で2位が田辺市、3位が南紀白浜である。
あまり和歌山に来る人は世界遺産に対して顔を向けたがらないというのか。


世界遺産「熊野大社・那智の大滝」

世界遺産に指定されたのにもかかわらずあまり観光客が来ない理由として、アクセスの悪さにあると思う。
名古屋からも5時間以上かかるし大阪からも5時間くらいかかる。
高速道路がまだちゃんと整備されておらず、唯一といっていい海岸線の国道は2車線道路なのでどうしても渋滞してしまう。
実際私も和歌山県を観光して回った時には毎回例外なく丸一日かかっている。四日市あたりで一泊して南端部経由で大阪に行こうとすると15時間以上はかかることを理解しておかないと痛い目にあう。

痛い目に遭うというのは、この真ん中の写真のようなことを言う。
これは一日中海沿いのクネクネ道を運転しているとどうしても疲労から睡魔に襲われるわけで集中力を失ってしまう。その結果真ん中の写真のように車に怪我をさせてしまう結果に陥った。
これは初めて紀伊半島を一周した時の傷であり、2回目に一周した時も居眠り運転さながらの危険な状態であったことは言うまでもない。
紀伊半島攻略は休憩を多めに取り、夕方には夕陽の直射日光を受けながら海沿いの崖道を走らなくてはならないプレッシャーに負けないようにしたい。同乗者が全員寝てしまったら一人では長くは持たないだろう。

熊野古道
この世界遺産はなかなか体力も使う場所です。特に那智の滝や熊野那智大社に関してはご覧のような階段が永延と続き、相当歩くことになる。疲労感が溜まって事故を起こしやすくするのはこうゆうところにも起因している。

那智の滝入口にて撮影。この辺りは車を止める場所に悩む。というのもそこらじゅうに駐車場はありますがどこも微妙に駐車料金が高く、迷っているとどんどん遠くになってしまう。滝の近くは人気でお金のことを気にしない方がたくさん止めている。逆に奥は安いところも増えてくるのでちょっとでも節約しようという方が多い。
全体的に駐車場は少ないように思える。


これが落差日本一を誇る那智の滝である。写真では到底その凄まじさが伝わらないが実際に滝の近くによるとその飛沫を全身で受け、マイナスイオンっぽい何かを感じることができる。
でも本当の滝つぼの近くには入ることができず、目いっぱい寄ってこの写真が撮れるくらいです。

この寿命が延びると言われる延命長寿のお瀧水は「100円」を払うと飲むことができる。
さすが観光地だ、商魂逞しい。
でもそれなりの高低差のある距離を歩かされるので誰もが喉が渇くことであろう。そのタイミングでこれを見ると100円くらいならついつい払ってしまうかもしれない。

那智の滝を見終わると、体力の余っている人はそのまま那智熊野大社に向かうパターンが多い。
この時点でお年寄りにとってはかなりキツイと思われるが、滝からここまで来るのに相当な標高差があったように覚えている。
一応まだ若い(と思いたい)私もこれはかなり疲れた。

死にそうになりながら階段を上る私。背後に那智の滝を見ながら20分くらい修行の如く無心で階段を登る。
僧が修行した霊場なだけあって簡単にはいかないものです・・・・

三重県からアクセスする場合、2010年6月時点では尾鷲まで高速が伸びている。延伸工事が現在進行中ですが今後は新宮市や潮岬の方まで伸びると思います。高速ができればたぶんもっと多くの人がこの地を訪れると思います。
昔と比べ、高速道路がいろいろな都市に延びてどこへ行くにも短時間で到着できるようになりました。さらにここ最近は休日高速代1000円という効果も推して遠出する人が増えているようにも思えます。
そんな中でここみたいな高速が通っていない最果ての観光地に人が集まらないのはなんとなく理解できる。ここに来るくらいならもっと安価によそを観光した方が効率がいい。例えそれが世界遺産であってもなかなかそう言った理由で観光客はこないと思われる。

しかしすごいところに家が建っている。奥の山と手前の家の遠近感が掴みづらいかもしれないが、ここはだいぶ標高が高い。
そして右の写真。こうゆう直球勝負の看板は久々に発見した。なかなかこうゆう手厳しい標語は最近は見られないと思う。




事故が多いと思われる国道42号線。左の写真も事故の原因の一つではないだろうか(笑)
真ん中の写真のように、狭い国道にこのようなバーサンが平然とチャリを漕いでいます(ちなみにこのチャリは3輪ですが前輪部分が左右に分かれている珍しいタイプでした)
あと気になる看板やたまに出てくる絶景?もよそ見してしまう要因であり、良くも悪くも一定距離ごことに何かしらの発見があり、注意力を散漫とさせる要素を孕んでいる。

そんな国道42号線の中でお気に入りの写真を2枚ご紹介。
左の写真はどこへんで撮ったかは忘れましたが入り組んだ地形の海と空とのコントラストがとても綺麗で気に入ってます。一眼レフではなくともなかなかいい写真が撮れます。
右の写真は「クジラ博物館」の看板が目に入ってくるがそうではない。あとからよく見てみると青看の下にある風車がくじらの形をしている。


橋杭岩

偽パノラマ写真です、どうでしょう?
この力技のパノラマ写真。ここは橋杭岩(はしくいいわ)といって、神様が渡ったとされる岩だそうです。
ここはもう和歌山県の串本町で、南端の潮岬まであとわずかのところにあります。この光景を見るとやっと折り返し地点という印象も受けます。

いちおう地図にも載ってる観光地ですがちょっと離れると小型の漁船が停泊してたり朽ちた木がそのまま置いてあったりと生活臭を感じることができる。
右の写真の橋杭岩は別の時に撮った写真ですがこうゆう光景を見るとなんだか本当に、太古の昔にここに橋があって神が渡っていたのでは?と思ってしまう。
橋杭岩はどうやって今のような景観になったんでしょう?自然の造形物としてはなんだか不自然な感じがするし人工的に並べたとしても当時の技術でこれだけ大規模な岩のオブジェを作成することは不可能だと思われる。
私は一種のオーパーツのような気がしてならない。


本州最南端「潮岬」

そしていよいよ本州の南端である潮岬(しおのみさき)に到着、あたり一帯はこのように草原になっておりとても見晴らしがいい。
なぜか昼間からテントを張っている家族連れがたくさんいた。きっとペットや子供をここで遊ばせているんだろう。こんな広い草原で走り回れるなんて都会じゃ絶対無理だ。


そしてこれが最南端の石碑である。ここまで来るのに余程地元の人ではない限り半日を要するだろう。苦労して辿り着いた分感動も大きい。それでも本州の四隅のなかでもここは最も到達しやすい場所かもしれない。

本州四隅とは本州の東西南北の端のことであり、以下の4カ所を指す。

北:青森県 大間崎 時間はかかるが車で到達可能 冬場はチェーンが必要 
東:岩手県 トドが崎 姉吉キャンプ場より徒歩で往復8キロ歩いて到達
南:和歌山県 潮岬 時間はかかるが車で到達可能 上の写真がそれ
西:山口県 毘沙ノ鼻 下関から1時間くらい 一応最西端の看板までは車で到達できるが「本当最西端」へは清掃業者の社有地の中にあり民間人は入れない

東京・大阪・名古屋に住んでる人はこの最南端が四隅の中で一番行きやすいと思います。


上の写真は3つとも同じ時刻に撮影した夕陽ですがそれぞれカメラの設定を変えて撮影しました。露出・ホワイトバランス・ISO・シーンモードなどを微妙に調節するだけでこんなにイメージが変わる。
一眼レフは高くて重くてがさばってしまうという欠点があり、今のところ購入は考えていない。
昨年購入したパナソニックの耐衝撃・耐塵・耐水のカメラがあるので当分はそれを利用する予定。デジカメなのにハイビジョン動画を撮影できるというのも購入した大きなきっかけです。
これこれ→DMC−FT1




和歌山県は全国でも珍しい飛び地が2カ所もある。三重県・奈良県との3県境地帯にある瀞八丁がその部分。地図で見てて昔から??な場所でした。ここも今度行きたいと思ってます。奈良県の南側を攻略するときに一緒に周る予定です。
白浜で夕食を。

南紀白浜と田辺市の市街地あたりはいつ来ても渋滞しているイメージがあります。今ちょうどこの区間の高速が建設中ですがこれが完成するのはいつなんでしょうか・・・・・・
和歌山県はなかなか気軽に行けるところではありませんが、まだまだ内陸部分の踏破が残っているので紀伊半島はまた腰を据えて考えないと行けない場所です。