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日記 2011/12/1〜
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大室山(おおむろやま)
2015/11/22登頂 2011/11/23公開
西丹沢のポピュラーな山
標高:1587メートル 所在地:神奈川県足柄上郡山北町 登山適期:冬季は積雪有 日帰り可能 最寄駅:JR御殿場線谷峨駅 登山レベル:5
この山は自宅から比較的近いため、家から1時間ちょっとで登山口に着いた。
西丹沢自然教室に車を停める方も多いが、一応「用木沢出合」という登山口に車を停めることも出来る(4〜5台で限界)
用木沢出合は林道ゲートの目の前にあり、私は子供の頃からなんとなくこの林道ゲートに「怖い雰囲気」を感じてきた。
なにが怖いのかと問われると答えに詰まるが、なんとなくこの先に行ってはならないという禁断のエリアを連想させるあたりが子供ながらに怖かった。
もちろん今はそんなことはないし、この日の帰りはこの林道ゲートの裏側から帰ってきた(^_^;)
さあ登山開始。
この日は朝4時半に起きてシャワーを浴びて出発。5:40くらいに友人と合流して7:00には現地に到着。
実はこの前日まで少し風邪を患っていたが、自然のパワーで治るという何の根拠もない自己催眠により強行したのであった。
普段ほとんど運動をしないので、むしろそれが風邪を長引かせている要因ではないかと勝手に考えていた。
大自然の中での運動に勝る良薬は無い。それが実証された登山であった(笑)
用木沢出合を出発するとすぐに左の写真のような上路アーチ橋に遭遇する。
かなりの年代モノだが、近くに有る堰堤の工事銘盤を見る限り昭和40年代架橋されたものであることが分かった。
この沢の下流に丹沢湖があるが、別名三保ダムとも言う。
これはダム湖に沈んだ旧三保村に因んで命名された名称であるが、当時は観光ブームもあってこのあたりも急速に整備されたのだと聞く。
東海道新幹線や東名高速道路が完成したのもこの頃で、酒匂川水域の宅地開発が進み、ダムの完成は急務であった。
そして今、我々が歩いている近くの地下深く、第二東名のトンネルが貫く予定である(この工区は2020年度開通予定)
序盤は沢沿いの道を歩くが、何度か木橋による徒渉箇所がある。
ただ、大雨・洪水の度にちゃんと架け替えられているのか、どの木橋も真新しく見えた。
強度に心配はなさそうだがさすがに揺れる。
さらにしばらく進むと本格的な登りとなり、沢は涸れ沢へと姿を変えた。
鹿の群れにも遭遇したが、我々を見て一瞥した後、走り去っていった。縄張りに入ってすまぬ。
涸れ沢を登り詰めること小一時間。だんだん傾斜がエスカレートしていき、全く水の感じられない沢になっていった。
伏流しているのかもしれないが、どこかで源流部を超えたのだろう。
それでも中央の写真のように若干石が残っており、大雨の際はここも水流に洗われる路面なんだと実感する。
大人げないアラフォーのオッサン達の図。
最後の急傾斜を登り詰めると、犬越路(いぬごえじ)に到着する。
ここはちょうど神奈川県と山梨県の県境であり、昔から国境であった模様。
その昔は相模の国と甲斐の国の境となっており、この峠の名も、武田信玄が小田原城に攻め込む際に、犬を先に行かせて道を切り開いたという伝承から命名されたのだという(諸説あり)
そう考えると、戦国時代から利用されている由緒正しき道なわけで、ちょっと感慨深いものがある。
峠部分は広場になっており、近くに無人の山小屋もあった。
山小屋や木道の資材だろうか、ヘリによる物資輸送の痕跡も見られる。
先ほどからまるで女っ気のない男くさい写真が続いて恐縮だが、驚くべきことに山小屋の中に「山ガール」がいた。
20代の女子が二人で泊りがけで登山に来ているというのだから、近年TV等でよく取り上げられる山ガールブームも本物のようです。
女性でも男性でも、私は若い人に山の魅力をもっと知ってもらいたいと常々思っている。
そんな中、こうして実際に山ガールに出会えたことは単純に嬉しかった。
山小屋を出ると小雨が降っており、路面が湿っていて仲間が何度か滑っていた。
それほど危険度は高くないが、左の写真のような難所もあり、気は抜けない。
深い霧で10メートルくらいしか視界がなく、右の写真のように左右が切り落ちた崖のようになっているので滑落は命取りになる。
また、この尾根は相模川水系と酒匂川水系の分水嶺でもあり、写真の右に降った雨は道志村の道志川、津久井湖を経て相模川に合流する。左側に降った雨は丹沢湖を経て酒匂川となり、結局はどちらの川も相模湾へと続いている。
濃霧のなか、大室山山頂に到着。
もし霧が晴れていたとしても、この山頂からの眺望は臨めないようです。
標高1587メートルというと、私の地元、秦野市の最高点(塔ノ岳1491メートル)よりも高い。
ちなみに丹沢山系には日本百名山として「
丹沢山
」があるが、標高で一番高いのは蛭ヶ岳(1673メートル)である。
ちなみに神奈川県の最高地点でもある。
大室山の紹介は以上とするが、実際には大室山に登る人は、隣の加入道山もセットで登る人が多い。
次回は加入道山と下山の様子をレポートしたいと思います。
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