九重山(久住山)
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| 標高:1787メートル 所在地:大分県竹田市 登山適期:6月上旬〜11月下旬 日帰り可 最寄駅:豊後中村駅 登山レベル:4 |
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こんなに人が多い登山は久しぶり。多分富士山以来じゃないかと思います。
と、こんな書き始めになってしまうほどに登山者が多い人気抜群の山です。
今回のスタート地点はこちら、牧ノ戸峠です。九重連山に登る人にとっては最もポピュラーなベースであると同時に、朝早くから混雑するので注意が必要。
私がここに着いたのは9時ちょっと前だったと思いますが、すでに満車になっており、メイン駐車場から若干離れたところに窮屈な状態で何とか駐車できました。
トイレや売店があるので、ここで最終準備を整えて、いざ出発。
しかし・・・
眺望の良いことで知られる九重連山もこの霧だと魅力は半減。
前日に地形図を見て絶景を妄想していただけにこの天気にはマイりました。
牧ノ戸峠登山口(1330m)からは最初はコンクリート舗装された階段が続きますが、これが地味にツラい。30分ほどで沓掛山(1503m)に到達しますが、このあたりで第一関門突破となります。毎回思いますが、登山は登り始めが一番ツラいかもしれない。
沓掛山(くつかけやま)から先は上の写真のような道が長く続きます。
左右に眺望を満喫しながらの緩やかな登りとなる予定だったが、なかなかガスが晴れず往路は終始白い遠望となった。
途中、路面崩落が見られたが行軍に影響するものではなかった。
この山は全体的に危険な箇所も少なく、老若男女誰でも登ることができる。
その証拠にウチの娘も幼稚園の年長さんの時にこの山に登っている。その時は平日で私は同行していないが、それから1年後にようやく娘の後を追って登頂したのであった。
ちなみに10月下旬くらいからは紅葉の絶景を楽しめます。
きっとものすごい人でごった返すことになるかと思いますが・・・
牧ノ戸峠登山口から2時間弱で久住山避難小屋へ到着。
ここには募金箱付きのトイレが併設されていたが、肝心の避難小屋は工事中となっていた。ここで少し休憩して、最後の踏ん張りで久住山山頂へ。
久住山山頂はなかなか開けたところで、多くの登山者が休憩していた。
ここにきてようやく霧が少しずつ晴れて俄然元気を取り戻した。
実は当初、ここに登頂したら引き返す予定だったが、「クライマーズハイ」状態となっており、近くの山頂もはしごして登ってしまおうということになった。
まだ体力は余っているし時間も十分。
一旦戻ってお次は「中岳」へ。実はこの中岳、九重連山の最高峰だったりする。
久住山は1787mですが、中岳は1791m。
中岳に行く前に鏡池という奇麗な池の淵を歩くことになったが、急に目の前に現れた湖面が予想以上に美しく、ゴツゴツした岩や草付きの路面ばかりだった光景から突然の変化に少々驚いた。火口湖があるのは知っていたがこんなに近いとは思わなかった。
また霧が出てきてしまったが、簡単に一周できるくらいの小さな池で、手ですくって顔を洗ってみたが思ったよりも冷たくなかったのを覚えている。
火口湖なので少し温度が高いのか?地熱の影響?
匂いも味もなく割には軟水っぽい感じで無色透明。
私の五感による温泉成分の知覚は不可能だった・・・
先ほどの火口湖の近傍には微かな硫黄臭のする窪地があった。
人工物がなく、ここに踏み入れると濃度が高い有毒ガスを吸うことになりそうで少し怖かった。
上の三枚の写真が中岳山頂付近の写真となります。
肝心の写真は人がいろいろと映ってしまっていて公開できるものがありません・・
そしてさらに次の山頂を目指します。次は「天狗ヶ城」
中岳から30分くらいで天狗ヶ城の山頂に到着。
この日登った山の中では一番危険な山かもしれない。
右の写真を見ていただければわかる通り、上部が岩山になっていてかなりの傾斜になっているため滑落の恐怖を感じる場面が何度かあった。
天狗ヶ城からの帰りはとても高度感のある光景で気持ち良かった。
ますます霧も晴れてきて「絶景の吸収による疲労回復」という、全く科学的根拠の無い魔法を今回も実感したのであった。
その勢いにまかせ、この後は約2時間ほどで牧ノ戸峠へ帰還したが、終盤足がつってしまった。ちょっと無茶をしたかなと反省している。
やはり、ほとんど休憩しないまま戻っていたので無理がたたったのかと思う。
下山後のご褒美は温泉とメシ。
牧ノ戸峠から20分くらいのところにある黒川温泉の「こうの湯」。
そのあとは、蕎麦処「隠庵」にてたらふく蕎麦を食って帰宅しました。