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祖母山



祖母山そぼさん 2020/12/登頂 2023/7/9公開 熊本・大分・宮崎の三県境に位置する日本百名山
標高:1756メートル 所在地:宮崎県高千穂町・大分県豊後大野市 登山適期:厳冬期以外 日帰り可 最寄駅:豊後萩駅 
登山レベル:6


宮崎県最高峰の山であり、名称「高千穂峡」からのアクセスが便利である。
数年前までは宮崎県延岡市より高千穂鉄道が通っていたが、災害により復旧することなく廃線となってしまい、実質車でアクセスするしか手段がない(と思う)


登山口に辿り着くまでもなかなか不安にさせられるような道を通らされる。


高千穂峡で前泊し、後輩2名との登山行軍を開始。序盤は登山道も整備されておりすこぶる歩きやすい。

  
この山については様々な登山道が整備されており、このような沢沿いを遡上するコースも存在する。
山歩きにおいて足を濡らすことだけは絶対に避けたい・・・


後半は次第に岩場も多くなり、狭い足場や垂直に近い崖を梯子で攻略する場面もあった。
また、標高も1700メートルを超えるのと、登ったのが12月であったためご覧の写真のように凍り付いている個所もあった。
場所によっては足もとの水分が凍っており、用心しないと滑落の可能性も否めないような危険個所も散見される。


登山歴はそれなりに長いが、こうゆう局面に出くわすと身が引き締まる。


山頂付近の様子。
動物の骨を落ちていてギョッとしました。


天気が良かったので山頂からの眺望は最高です。
ここに立っているだけで宮崎県、大分県、熊本県を眼下に収めることができます。


祖母山については動植物だけでなく、鉱物資源にも恵まれており、銅、錫、鉛やマンガン、水晶などが採掘される日本有数の鉱山があったことでも知られている。



前泊したこの高千穂の町も、今は観光地としてその名を全国に轟かせる名勝であることには変わらない。

ただ、鉱山が閉山し、鉄道も廃線になってしまう前は、おそらく今よりももっともっと人口も多く、街も栄華を誇っていたのだと思うと、前泊した高千穂の「あの街並みの光景」も感慨深いものに見えてきます。

高齢化と少子化が進み、街の整備や登山道のメンテナンスが行き届かなくなり、やがてこのような登山旅行もできなくなってしまうのではないかと、余計なことを考えてしまいましたが、このへんでレポートを締めたいと思います。

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